2007 |
03,08 |
«成長。»
私はいつも、みんなよりも高いところから、
みんなのことを、見ていた。
初めてみんなを見たのは、一年くらい前のこと。
嬉しそうな子、不安そうな子、いろんな子がいたけれど、
みんな、「期待に溢れた目」をしていた。
日々を重ねるごとに、みんなの表情からは不安が消えて、
日々を重ねるごとに、みんなは少しずつ、大きくなっていく。
私は知っている。
この一年間で、身長が六センチも伸びた子を。
私は知っている。
優等生の男の子が、殴り合いの喧嘩をしたわけを。
私は知っている。
気の強い派手な女の子が、毎朝早く教室に来て花瓶の水を取り替えていることを。
私は知ってる。
不良だといわれている男の子が、遅れていた私の電池を取り替えてくれた優しい子だということを。
この一年間で、みんなは凄く成長した。
一日一日を、みんなで楽しく過ごした。
そんな日々も、もうすぐ終わりだ。
みんなは一年前より、一回りも二回りも大きくなって、
この教室から、巣立っていく。
それは、私からしても、凄く喜ばしいことなのに、
それでもやっぱり、寂しい。
きっとみんなは、私のことなんて、すぐに忘れてしまうだろう。
けれど、みんながもし、この教室での出来事を思い出すことがあるならば、
私も一緒に思い出して欲しい。
私はいつも、みんなよりも高いところから、
みんなのことを、見ていた。
――――私は、時計。
人間以外の視点の話は好きです。
小学校のときの卒業文集のボツ原稿には、雑巾視点で書いたのがありました。
確か母には、書き直したのもいいけど、雑巾のほうが好きだって言われたような気がします。
時計は、きっと誰もが教室で、毎日一度は必ず見てるものだと思います。
けど、学校を卒業してしまえば、もうその時計を思い出すことなんてないんじゃないかと思います。
それってなんか寂しいな、と思ったので、時計で書いてみました。
木手さまは、今週か来週中に書きます。すみません、ほんと。
もう一回やり直さないと記憶あやふやかもしれないよ・・・orz
小学校のときの卒業文集のボツ原稿には、雑巾視点で書いたのがありました。
確か母には、書き直したのもいいけど、雑巾のほうが好きだって言われたような気がします。
時計は、きっと誰もが教室で、毎日一度は必ず見てるものだと思います。
けど、学校を卒業してしまえば、もうその時計を思い出すことなんてないんじゃないかと思います。
それってなんか寂しいな、と思ったので、時計で書いてみました。
木手さまは、今週か来週中に書きます。すみません、ほんと。
もう一回やり直さないと記憶あやふやかもしれないよ・・・orz
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