2007 |
01,06 |
«呼ぶか否か。»
正月に買ってもらったゲームのソフトを持って、あいつの部屋に行くと、
あいつは机に参考書とノートを広げていた。
「なに?勉強?」
「まぁ、一応ね。」
勉強なんてしなくても頭いいくせに、と思いながら、「ふ~ん」と返事をした。
俺が来ても、勉強を止める気はないらしい。こいつはそういうヤツだ。
俺が持ってきたのはテレビゲームだし、一人でやったって詰まらないから、
断りを入れずに、ふかふかのベッドに座った。
やることは特にない。
ベッドの横にくっつくように置いてある机に向かう、こいつの横顔を、ただ眺めるだけだ。
時折瞬きしながら、上から下へ目が動くのが分かる。
カリカリ、とシャーペンの細い音が、ちょっとずつ遅くなっていって、
参考書のページが捲られる。
「なぁ、」って俺が呼んだら、こいつは手を止めるんだろうか。
それとも、返事をするだけで、手も休めず、目も俺に向けないんだろうか。
声を掛けてみたい気もする。
けれど、後者だったら、ちょっとショックかもしれない。
声を掛ける、声を掛けない、声を掛ける、声を掛けない。
そんなことを何度か考えている間に、あいつのほうから声を掛けてくるのは、
もう少しだけ、先のこと。
声を掛けたいような気がするんだけど、掛けても振り向いてもらえなかったら、
ちょっとだけショックな気がする。
ほんとは、「呼んだだけ」系な話になる、予定だった。(ぇ
テンプレを変えてみました。新年だしね。
今年は、いろんなことにチャレンジしてみたいな、なんて思ってます。夢に向かってね。
で、明日は幼馴染の家に行ってきます。
気合入れていかないと。おっしゃ。
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