2006 |
12,28 |
«大人の味。»
ゴホゴホと咳を繰り返していた俺を見かねたのか、
「あげる」と言われてあいつに渡されたのは、コーヒー味のキャンディだった。
丸みを帯びた四角い形のそれには、「微糖」の文字。
微糖ってことは、そんなに甘くはないんだろう。
甘いものは好きではないから、それは有り難い。
でも俺は、コーヒー味、というのがどうも苦手だ。
匂いや色なんかは好きなんだけれど、味はあまり好きではなかった。
味覚がまだ子供なんだろうか。
付き合いで飲んだりはするけど、それでもまだ一度も飲み干したことがない。
「さんきゅ」と言って受け取ったそれを袋から出して、
少しの間見つめた後、目を瞑って口に入れた。
コーヒー独特の苦味が、口の中に広がる。
やっぱり、俺には合わない味。
いつだったか、コーヒーを飲む大人を、「格好いい」と思ったことがある。
今でもそう思うし、自分も飲めるようになれたらいいなと思うけど、
この調子じゃ当分は無理だろう。
もっともっと大人になったら、平気になるんだろうか。
そんなこと、今はまだワカラナイ。
僕自身、コーヒーの香りや色は好きだけど、飲めません。
紅茶も同じく。興味もあるし、誰かが飲んでると美味しそうに見えるんだけど、
どうも、飲めません。
味覚がお子ちゃまのようです。
そのうち飲めるようになるかなー、とずっと前から思っているんですが、
まだ飲めません。なんででしょうね。
紅茶はあの甘みがあまり好きじゃないような。
僕は麦茶とか大好きなので。
コーヒーも、あの苦味があまり好きじゃなくて。
甘いものもあまり好きじゃないくせにね。
偏食家なので好き嫌いが激しすぎて、自分でも困っちゃいます。
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