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遊歩道

なんてことないSSがメイン。 ほんのりBLがあるかもしれないのでご注意くださいませ。
2025
07,08

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2007
06,24

あたしにきみが必要なように、

きみにもあたしが必要だったらいいのに。


でも、あたしなんかいなくても、

きみは生きていけるよね。


きみにとってあたしは、大勢の中のひとりにすぎなくて、

きみがあたしのことを知っているのかもわからない。


でも、あたしにとってきみは、

他のなににも変えられないくらい、大切だから。


あたしにきみが必要なように、

きみにもあたしが必要だったらいいのに。

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2007
06,21

手を伸ばしたら、キミに届くかな。

ちょっとだけ前を歩くキミは、立ち止まって後ろを向く。
まるで僕が、キミの隣りまで行くのを、待ってくれているみたいだ。

でも僕は、キミの隣りには行かない。
少し後ろから見ているのが、ちょうど良いんだ。

これ以上キミに近づいたら、
僕はキミを忘れられなくなってしまうから。


手を伸ばしたら、キミに届くかな。


そんな微妙な距離が、心地良いんだよ。

2007
06,13

«無力。»

キミが静かに泣いていることに、僕はずっと前から気づいてたんだ。

だけど、キミを慰めることも、
キミのそばにいることも、
僕にはできなくて。

キミの心の傷が、少しずつ深くなるのを、
僕はただ、見ているだけ。

2007
05,06

吹き抜けた風が、長い髪を浮かせた。

うっとうしそうに掻き揚げたときに見えたおでこ。
向かい風で細められた目。
きゅ、っと閉じられた口。


きみのすべてが好きだ。


独り占めしたいだなんて思わない。
そばにいられたら、それでいい。

毎日一緒にいたいわけじゃない。
たまに頼ってくれたら、それでいい。

笑いかけてくれなくてもいい。
ただそこにいてくれれば、それでいい。

恋なんてものじゃない。

好きなだけ。

ただ、好きなだけ。

2007
03,28

«背中。»

たった一つの差が、こんなにも大きいものだとは知らなくて、
走っても走っても追いつけないから、涙が出た。

昔みたいになにも気にしないで歩くのは、大きくなりすぎたわたしたちには出来なくて、
待っていてはくれないあの人を、私は追いつけもしないのに追いかける。


いくら急いでも、あなたは見えないよ。

いくら背伸びしても、あなたには届かないよ。

いくら叫んでも、あなたは気づかないよ。

いくら想っても、あなたには伝わらないよ。


いつもの一歩を少し大きくしても、距離は縮まらなくて、
月日が流れるたびに感じる、あなたとの溝。

わたしが見つめるのは、いつもあなたの背中。
わたしが歩くのは、いつもあなたの後ろ。

もう一年早く生まれていたら、

わたしはあなたの隣を、歩いていたのかな。

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